2017年6月20日火曜日
居合刀を入れる袋型のバッグ
居合刀ってご存知でしょうか 居合道で使う刀の形をした模擬刀とでも言ってもよいのでしょうか、この方は長年に渡りこの居合道の世界に入っていらっしゃいまして、今回はこの居合刀を入れる袋状のカバーを作りたいとの事でした
まずは型紙の作製からスタート 何せ長い 重いこの居合刀 持ち運びを考慮したりとポイントはいろいろでしたが、直接紙の上に現物を置いてみてのサイズ感だったり、巻き付ける紐の長さや蓋かぶりの深さなど割とスムーズな作業でした 選択された革もヌメ系だと雨に打たれた時などの事も考慮して、厚手のクローム革を選ばれ、これもよかったと思います
いかがですか 短時間での完成でしたが、ご本人にお聞きした所 「思ったよりスムーズに完成までこれて、よかったなと満足しています 使っていくうちに改善点など出てきた時には、また修理しながら長く大事に使っていきたいです」との事でした
自分スタイルの道具入れを自分で作る・・・そして後々の修繕作業ももちろん自分でやる…今の世の中物の溢れすぎで自分の使う物もついつい荒く使ってしまいがちな私達の生活の中 こういうスタイルってカッコイイですね
次の作品はクラッチバッグ 娘さんの為につくられました
春から夏にかけてこの色だとお洋服を選ばず、出番の多くなりそうなクラッチになりましたね
外側のベージュ系に対して中はスエードの色をブルーグリーンを選択した所もおおきなポイント 爽やかに決まっています
そして大きめのフリンジ これが小脇に抱えた時にいいんですね!
ファスナーを開け閉めする度にフリンジ ユラユラ ♪ 楽しいね
何となく懐かしい感じ カービングの技法ですね 独特の魅力がありますよね うちも母がやっていました
この方もお亡くなりになったお父様のバッグを生かしたいとの事でご来店になり、通帳などを入れるための形にリメイクされました 新しい革から作るのもよいけれど、こうして思い出の物を大事にリメイクするって手間のかかる作業ではありますが、ぜひ一度経験してみるといいですね 元の作り手や使い手の気持ちが少しこちら側に伝わってくるような気がして、ふと気持ちが柔らかくなれたような・・・そんなリメイクの時間です お疲れ様でした