2016年4月2日土曜日

革でタックを作れるの?



「革のイメージ=硬い=曲げにくい=角ばった物しか作れない」と思っている方が多いかと思います 実を言いますとこの私もそんなイメージだけで作り始めたあの最初の頃があります 確かに硬い 厚い それが革の特性でもありますが、色んな革を仕入れてみますとやはり革の世界も奥が深い! 硬くて厚い物から薄くて柔らかな表情の物までさまざまです  そんな中からさてどんな物を作ってみましょうかとなった時に基本になるのが、使いたい革の特徴と作りたい物の組み合わせがうまくいくのかだと思います  今回のこの方の作品は「日常使いのさりげないミニトート」これがポイントです 形もタックを取って柔らかい表情を出したいという事でしたので、革は柔らかいクローム系の物を本体に使い、きれいなタックを入れてふくらみを出しています 革質によってはきれいなふくらみを維持できるように中に芯を張る方法もあると思います 自分のイメージした物を革で表現する・・・・この作品はそれをすっきりとまとめていますよね また本体にランダムにハトメリングを使っているのもこの革の色に対してモダンな表情がプラスされてよりおしゃれなミニトートになりました





中の袋も渋い赤のペーズリー柄を使ってきれいにマッチしています
もちろん中袋もご自身で作られた作品です  
こんなトートを持っていると何かにつけて便利!しかも世界で一つのオリジナルですから何か幸せな気持ちになれますよね