2015年9月8日火曜日

個性的な革を使って・・・・生徒さんの作品より




革は大きく分けるとヌメ系とクローム系この二つに分けて考えられることが多い事はこれまでにもお話してきましたが、今回のこの革はクローム系であり、その中でも中々の個性的な革です
竹細工のようにその模様が革の表面に型押ししてあります  普通このような個性的な革の場合、素敵だけどコバの処理は…革漉きは・・・・?とついつい尻込みする場合が多いのですが、この方はこの革の良い所を生かしながらすてきな作品を作られました
ベージュと紺色の組み合わせも上品ですし、上蓋が大きな丸状というのも個性的でしかも楽しげです この方がこの作品を楽しみながら作られたということがこの作品からそのまま伝わってきます
今まで数多くの作品を見てきましたが、作者の作る喜びや楽しさがそのまま作品からあふれ出てくる作品というのには、なかなか出会えません 毎日物作りをしている私の作品をも恥ずかしながら、迷ったり焦ったり、反省したりの作り物ではあっても、中々楽しさに溢れた作品にはなっていないような気がして、今回は私も学ぶ事が多かったように思いました